のんき気ままに

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小説 風邪をひいたんだが   ①


春夏秋冬でいうと夏は過ぎたし、秋でもないかなという季節。
ポカポカと暖かい陽気で皆が幸せそうなのに、一軒の家から唸り声が聞こえた。


頭痛でクラクラする。

芝崎薫が、目を覚ました時に、感じた一番初めの感覚がそれで、すぐに体温計を手に取り、脇に挟んだ。
体温計が思っていたよりも冷たく、びっくりしながらも芝崎は立ち上がった。
いつも見ている自分の部屋からの景色も少し歪んで別の場所のように見える。
窓に近づき、外を見ると通勤お父さん達が、ダッシュしている。
働くというのは、とても大変だなとボーっとする頭で考え、窓に額を押し付ける。
ひんやりしていてとても気持ち良い。脇に挟んでいた体温計が鳴る。
ピピッピ、体温計の音ですら頭に響く。頭を押さえながら、芝崎は体温計を見た。
38,6分の数字を見てさらに頭がふらつく。
普段だったら学校を休み熱も忘れて有頂天だが、今回は状況が全然違った。
何故なら明日は、高校生活でもトップ3に入る行事の1つである修学旅行なのだ。
芝崎は、自分の部屋から出てリビングに向かう、階段を下りている時、いつもは聞こえるテレビの音がまったく聞こえない。
まさかと思いつつもリビングのドアを開けた。静まり返った部屋に朝ごはんの匂いが充満している、やはり誰も居ない。
もう仕事に行ったのだろう、のぼせた頭で芝崎は考えた。
開放的なリビングは、テーブルとソファー、それにテレビがあるがそれ以外のものはほぼない。小物などは全て母親の城の台所にある。
薬の場所がぼんやりと浮かぶが、それを無視して部屋に戻る。
芝崎は市販の薬は絶対飲まないし、熱といったらリンゴ下ろしだ。
それが何故こだわりかは、わからないが、小さいときからそうだったのでもう直しようがない。
ベットに戻ると睡魔なのかは分からないが、芝崎はすぐに眠れた。


ブーブー、携帯のバイブ音で芝崎は目を覚ました。
酷く嫌な夢を見たような気がするが、思い出したくないので電話に出た。
時計の針はもう4時をさしている、8時間を無駄にしたと芝崎は思う。
「はい、何ですか? 」芝崎は、喉がカラカラなことに気がつき、速く電話を切りたいと思った。
相手は、芝崎の幼馴染の遠藤孝輔だった。
幼い頃からの友人で遠藤病院の院長の息子である。
そこの院長、つまり遠藤父親は、素晴らしい方で医学界に多くの功績を残してる。
一言で言えば、遠藤は凄い金持ちなのだ。
そのためか訳がわからない薬や機械の実験された嫌な記憶が多々ある。
「どうした? 風邪でもひいたか? 」幼馴染が自分に優しくしてくれたのはいつ以来だろうか。
遠藤の結婚式でのスピーチの内容が決まったところで状況を説明した。
熱が凄いこと、明日いけるか分からないことなど話しているうちに遠藤はこう言ってきた。
「今から看病しに行ってやるよ。 」
「いや、え 」話の途中で電話が切れた。コレも親友としてスピーチに入れないといけない気がした。
頭が一瞬、ふらっとしたからベットに座り込む。
ブーブー、また携帯がなりだした。どうやら母のようだ。
「はい? 」
「今日、仕事で帰れないので宜しく! 」陽気な母の声は、芝崎に発言権を与えないまま、電話がきった。
芝崎は、大きな溜め息をつく。父は、名古屋へ仕事に出かけて帰ったこない。
両親が居ないと遠藤は必ずといって良いほど芝崎家に泊まる。
そして何やらわからないゲームや薬で遊ぼうとするのだ。

明日修学旅行にいけるか不安だと芝崎は、携帯を見ながら思った。






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ツバキ

Author:ツバキ
皆さんが楽しめるような小説が書ければいいと思います
がんばるので宜しくお願いします







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